ゾンビル

屈んだ姿勢のまま近寄ると、耳元で囁いてきた。

「搬入口から外に出られるかもしれません。一階の東口にあるんですけど、そこまで行ければ……」

僕がその提案に驚いていると、彼女は「私、ここの従業員です」と付け加えた。

「そこまでの道案内をしてもらえますか」

「は、はい」