耳鳴りがして、意識が遠のきそうになるのを、必死に歯を食いしばって堪える。 包丁を自分に向けて握りなおす。 息を吸って吐く。 良い人生だっただろうか。 僕にはまだやるべきことがあったような気がする。 それももう思い出せない。