ゾンビル

血が噴出す。

同時にゾンビが振り返り、僕に噛み付いた。

容赦の無い痛みが腕を襲う。

後ろで短く息を飲む音が聞こえた。

「嘘だろっ……こんなところで、僕は死ねないんだ!」

後頭部に刺さっている包丁に手を伸ばし、引き抜くと、今度は僕の腕に噛み付くゾンビの目に向けて突き立てた。

腕を噛み千切らんばかりの勢いだった顎の力が弱まり、僕は解放され、その場に崩れ落ちた。