「あ、ありがとう…」 あたしはやっと解放された頬を撫でながら言った。 雨斗は、あたしのこと納得してくれたのかしら。 そうだといいなって思ったりしてる。 …なによあたし。 姫になりたいって思ったり、してないわよね…? あたしの気持ちが、″仲間″という言葉に反応して、ちょっと揺れ動いていた。