秋がはめてくれた左手の薬指を、あたしはそっと撫でる。 あたしたちはレストランを出て家に帰っても、ずっと手を繋いでいた。 「なぁ冷夏…」 ″今日、泊まってっていいか?″ 「…眠いの?…いいわよ?」 「やっぱ鈍感」 「へ?」 「ま、いっか。 俺たちのペースで。 ゆっくりすすもう。」 「?、え、えぇ…。」 そう言った時、ぐいっと手をひかれ、 次の瞬間には唇を塞がれていた。