…けど、冷夏はちがった。
俺たちと真っ正面から向き合ってくれて。
龍皇であるとか、ないとか。
この顔であろうとなかろうと。
冷夏はー…俺に恋をしてくれただろう。
なんで言い切れるのかと言われても、
わからないけど。
そう、思うのだ。
「…冷夏…。」
俺は彼女の名を呼び泣いた。
自分で振ったくせに。
だって、俺には冷夏を幸せにできないし、
姉ちゃんとの約束もあるから。
達樹さんとの約束を破ったのだから、姉ちゃんとの約束は守ってやる。
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