「俺はーーー…





　　　　冷夏の気持ちには答えられない」





あぁ、そんなことね。





「…謝らないで？勝手に気持ち伝えただけよ。

…あたしは、魁のこともあったけど
とまらなかっただけよ。」




あたしはふわりと微笑んでみせた。





しばらくの沈黙のあと、先に口を開いたのはあたしだった。






「じゃあ、少し寝るわね。
そろそろお迎えでしょう？」




あたしはそっと秋に手をふった。










さよなら、あたしの恋。





でもフラれたことで、魁のことも、秋のことも区切りをつけられた気がする。







「ばいばい」





そうつぶやいた。