「俺、やっぱ強くなるよ。 …冬歌のために、そして龍皇のために。」 そう言った秋の目は今までで、どんな時よりかがやいてみえた。 「…冷夏、ありがとな。本当に。 お前がいてよかった。」 …そんなこと、言わないでよ。 「…そう言ってもらえてうれしいわ」 …ドキドキが、心臓の音が、 秋に聞こえるんじゃないかってー…。 「…お前に出逢えて…よかった。」 ダメだわ。 ほんと。あたし、なんでこんなに秋が 好きなのかしらね?