「記憶が曖昧なんだ。
…けどはっきり覚えてるのは。
姉ちゃんが俺をかばって死んだこと。
そして…最期の言葉」
「最期の…?」
「あぁ。あの時、俺は銃をむけられた。
だが、気づかなかったんだ。もう1人、
俺の死角で俺を撃とうとしてた奴を。
…ドンッって大きな音が聞こえた。
銃声だとすぐにわかった。
けど、痛みはなかった。なんでだ?って
思った。
そしたら、俺は背中に暖かさを感じた。
それをそっと抱き締めると…
生温かい血が手についたんだ。」
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「姉ちゃん!」
頭が真っ白だった。
姉ちゃんが…俺を庇って、撃たれた…?



