『今、お前の姉ちゃん逃がしたから。 絶対守れよ。…じゃあな。』 プツンときれた携帯は、もう二度と繋がることはなかった。 俺はここまできて、やっと理解した。 達樹さんは、自分を犠牲にして姉ちゃんを逃がしてくれた。 前斬組は達樹さんを殺しにきてるわけだから…おそらく…勝ち目はないだろう。 達樹さんも言ってた通り300人の銃をもった奴らだもんな…。 俺はそっと膝をついた。 「なんで俺ら姉弟のためにそこまでしてくれるんだよ…!優しすぎんだろ…っ!」