俺は携帯をもう一度耳にあてた。 「達樹さん…」 ぼそっと呟くと、 『おう、秋ー…』 と達樹さんの声が聞こえた。 なんだよこの人。 携帯片手に闘ってたのかよ。 「あのっ…」 『大丈夫だ。』 俺が言おうとしたことがわかったみたいで達樹さんは俺の言葉を遮った。 『お前の姉ちゃんは絶対に渡さねぇよ』 達樹さん……。 『…この身が、果ててもだ。』 「そ、んなこと言わないでください」 『冷静に考えろ。さすがに銃をもった300人には勝てねぇよ。』