「ーーもしも…」
『秋、か?』
その電話の奥の声はー…
「た、達樹さん!」
よかった…まだ無事なんだ。
「…俺、応援よびます!」
『いや…いい。』
「達樹さん!?」
達樹さんがいくら強くてもー…
姉ちゃん守りながら300人相手するなんて無理だ。
『おいおい…総長バカにすんなよ?』
達樹さんは何故か自信たっぷりな声で微笑んだ…気がした。
「…どうゆう…」
『絶対に応援はよぶな。龍皇を引退した今の俺はただのチンピラだと思え。
ーーー俺を、ナメンなよ?』
達樹さんの言葉に、こっちにいる俺までもが電話からの気迫に冷や汗がでた。



