「しかし、あれだなー。冬歌は幼稚園じゃほとんど誰にも懐かないってな。」 これは、俺たちの悩みでもある。 冬歌は人に心を開かない。 つぅんと1人突っ立ってることが多い。 大抵の幼稚園児というのは先生とか大好きなものだが冬歌からそういうものは全く感じられなかった。 「これは…秋に似たのよ、きっと。」 姉ちゃんと達樹さんで微笑んでる。 「なんで俺?」 親でもないし。 それにそんな話すか? 「秋、まだ中3でしょ?冬歌からすれば 歳の離れた兄貴よ。」