恋をするつもりもない。 小さい冬歌に新しい母親なんて探せない。 人見知りな性格だから、尚更だ。 そんなことを考えていると、病室から、 ″また来るな″と魁さんの声が聞こえた。 とくに理由はない。 けれど、俺はとっさに隠れてしまった。