「…とりあえず、冷夏は自分の部屋に戻っとけ。…幹部は、幹部室に来い。」
「え、えぇ…。」
何故、自分は部屋に戻らなきゃいけないのか、少し眉をしかめたが、
自分に聞かれたくない話なのか。と
すぐに理解したようで。
「…わかったわ。今日ホテル探さなきゃ
だから。遅かったら帰るわね?」
「あぁ…。」
正直、ホテルじゃなくてここにいたほうがいいと思うが、今の俺たちは冷夏に秘密で話そうとしている。
そんな中で泊まっていくのは気がひけるのだろう。
「…悪いな」
「気にしなくていいわよ。」
彼女はそう言い残して2階の端へ消えていった。



