【完】子持ちな総長様に恋をしました。









「……またかよっ…。」





涼太に言われたときにも感じたこの得体の知れない気持ち。



冷夏を渡したくない。




そんな気持ちになるし、同時に冷夏を見るな。冷夏に触るな…。

独占欲というのだろうか。

そんなことを思ってしまう。





「ありがとう。でも大丈夫よ。」





そう言って冷夏が倫の手をほどいたのを見て、安心してしまった俺の気持ちは。





一体どこをうろついているんだろう。