…やっぱり。
なんとなく予想はしてた。
ごめんなさい、口に出させてしまった。
「…多分、ここで辛かったねって言われても、嫌でしょう?コイツ、なにも知らないくせによく言えるなって思うでしょ」
倫は少し目を見開いていた。
「…よくわかったね。うん、俺は同情されるのは嫌いだね。」
けど、あたしにはその言葉はかけられるだろう。
「…辛かったね?」
あたしは、同情の言葉をかけた。
「え?沢原さん?今話してた内容とかみ合わないんだけど。」
「かみ合うよ。何もわかってないのに、
同情の言葉をかけられるのは嫌なんでしょう?…大丈夫よ。」
そしてあたしは、そっと倫の頭をなでた。
「あたしも、いないからーー…」
「え?」
「…両親。」



