駆け寄ってきた冬歌を抱き上げる。 「ごめんなー遅くなったな。」 春斗の言ってたあの子、とは冬歌のこと。 「パパ遅い。寂しい。」 ムスーッとした冬歌。 ものすごく可愛くて頭を撫でた。 「わりぃわりぃ。じゃあ今日はどこの店 いきたい?」 「んー…お弁当屋さんで食べるッ!」 「またか?」 そう。最近、何故か冬歌はお弁当屋さんが 好きみたいで。 『手作りお弁当』と書かれたいつものお店にいって、買う。 まぁ俺が料理できないっていうのもあるんだけど。