…さすが、貴方ね。 「フフフ。それに免じて今回はすぐにいってあげるわ。」 『ありがとう、じゃあ待ち合わせはメールでする。』 「…わかった。」 あたしは電話を切った。 いつの間にか、辺りは静かであたしたちの会話は丸聞こえだったみたい。 「「……。」」 「…そういうことだから。あたしは先に 失礼するわ。三つ子くんの判別はまたいつかね」 「え、冷夏ちゃん帰るの!?」 「ごめんなさいね。」 あたしは鞄を手にとると、出口へ向かう。