「…いくぞ。」 あんな下っ端の野獣共がいるところに、 何分も冷夏を野放しにはできない。 「…なんや…秋のやつも惚れてんのちゃうん?」 涼太の声は俺には届かなくて。 ただ、ただ、涼太は切なそうにしていた。