自分が総長になったとき、あんなに『姫なんて存在はいらない』って思っていたし、言ってもいた。 …けど、アイツとは初対面でどこか惹かれるものがあって。 勝手に心配して教室までいって。 …ほとんど話したこともなければ素性も 知らないやつを姫にした。 あの頃の俺ならなんて言ってるかな。 「馬鹿か。って言ってるだろうな。」 …ホント。 しかもアイツが懐いたんだ。 やっぱりきっと、みんなが惹かれるなにかをもってるんだ、冷夏は。