「下、おりないと挨拶できないわよ?」 …普通でしょ? 「…別に上からでも。」 「ダメよ、上からじゃ。あたしの顔もよく見えないだろうし、あたしもみんなの顔を覚えたいし。なにより話す人とは目線を合わすものよ。」 あたしはそう言って下へ駆けた。 「「姫…。」」 下りてきたくらいでそんな嬉しそうな顔、しないでよ。 …こっちまでにやけるわよ。 「やっぱすごいね、冷夏ちゃん。」 春斗が言うと、 「あぁ…」 秋は爽やかな笑顔で頷いた。