【冷夏 side】





顔を埋めてしばらくすると、バイクが止まった。






「…ここ。」





秋は無愛想にある建物を指さした。





「ここが……倉庫?」




「あぁ。他に比べたらきれいなほうだぜ?
ここ。」






暴走族の倉庫っていうから、もっと壁に
変な落書きとかあると思ったけど。





全くなくて。




逆に手入れされてて綺麗なくらいだ。






「…いくぞ冷夏。」




彼はそう言ったけど…








あたしには、無理だった。




それはーーーー………