思い切ってあたしは声を掛けてみる。
「…あの。」
赤髪の三つ子は振り向く。
三つ子の目は、まだあたしを警戒していて認めてくれてはないようで。
その睨みに少し身体がビクついてしまう。
「んだよ?」
怖いけど…。
なんか、平気になってきたわ。
「あなた方、そんなに似てるかしら?」
「「は?」」
ホント。
会った時から思ったのだけれど。
「見分けくらい…つくわよ?」
「…うそだろ?」
こんなことでウソなんか言わないわ。
そんなとき、赤髪の三つ子が前へ出た。
「じゃ、試すか?」
「…お安い御用よ。」
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