「…おい、自己紹介。」 立花先輩がとてつもなく低い声で言う。 三つ子は、肩をびくっと揺らしてあたしに 向いてくれた。 「…結城 光(ユウキ コウ)」 「結城 翔(ユウキ ショウ)」 「結城 颯(ユウキ ソウ)」 …わぉ。 「俺ら、一年生…。てかお前誰?」 あ、そうね。 あたしが姫になったこと、まだ知らないだろうし、あたしのことも知ってるわけ ないもんね。 「…沢「姫。」」 あたしの声を遮って言ったのは…。 「あ、雨斗?」