次は…、私? 私に触れている小さなその手は、私の肩を貫こうとしているのだろうか? 怖い…。 この悪夢のような現実に嫌気が差してきて、思わず両耳に手を当てた。 無意識に耳を塞いだのはきっと…、 現実を直視したくなかったからなのかもしれない。 それならば目を塞ぐのが普通なのだろうけど、それでも私が抑えたのは何も聞きたくないと思っている耳だった---