「終わったらあの僧侶さんに少し、話しでも聞きに行こうか」 うん…、 そう言おうとした口がある一点に目を止め、止まってしまった。 あれってもしかしてッ?! そのまま私はその箱に向かって走った。 「瑞希ッ!!!」 「結衣?」 「待ってッ!それを燃やすのはちょっと待って下さいッ!!」 脱兎の如く走った私は箱の中にあった一体の人形を手に取り、急いで抱きしめる。