「…本当にいいの?」 「うん。私が好きなのは勇雅くんだから。」 「……そっか。」 智広は、優しく笑ってくれた。 ごめんね。 傷付けてごめんね。 「智広…ありがとう。」 「お前、もっと欲ばっていいよ。早く高橋のこと追いかけろ!」 智広の大きな手が、私の背中を押した。 自然に足が動く。 「頑張れよ!」 って後ろから智広の声。 智広が元カレでよかった。 智広、ありがとう。