俺、走ってばっかだな。 「はぁっ…はぁっ。」 居た! 間違えたりしない。 薄暗い中でもはっきり分かる。華乃だ。 「まあ、気が変わって誰か他の人…」 二人の話し声が聞こえてきた途端、思わず俺はこう言ってしまった。 「他の人なんて、好きにならないよ…」