気がついたら体が動いていた。 もう二度と大切な人が傷つくところなんてみたくなんて。 正直、トラウマになってる。 桃琉もすぐに、俺の目の前から消えてしまうんじゃないか。 暦はもうすぐ五月で。 テスト、校外学習と行事が続く。 まだ、ある。大丈夫だ。 今を、もっと楽しもう。考えるのはやめ、だ。 「陽信、本当にありがとう。」 「....うん。じゃ、行くか。」 手、繋いでもいいかな。 ささ、さっき繋いだからいいと思うけど。 いや、でもやっぱり嫌だとか..... それは、ないとおもうけど。