登校時に、背中に突き刺さる視線。


あぁ、助けてください神様…。



「…ちょっと凜ー??
低血圧なのは分かるけど、テンション低すぎ!」


明梨に、背中をバシバシ叩かれる。


もう、「だから止めてって!」と反論する気にもなれない。


校門をくぐると、さらに視線が増える。



「スッゴい有名人じゃん、凜!!」


「明梨…。
…どんだけプラス思考なワケ~~??」


今すぐしゃがみこんで泣きじゃくりたい気持ちを抑えて、明梨にもたれかかった。


「まぁ、そのうち諦めてくれるって!」


「…だといいんだけど…」