普通な恋がしたかった!!!

明梨が、焦りながらあたしの背中を押した。


「完ッ全に乗り遅れてるじゃんか凜ーー!!!」



「えぇ、あの中に突っ込むの!?」



死ぬから!!


生きて帰ってこれないから!!!



「大丈夫!
女生徒なら、体当たりでぶっ飛ばしてもバレないって!」



「待って、あたしいつから怪力キャラになったの!?」



あたふたするあたしの背中を、

ソフトボール部キャプテンの明梨が、




全力で押した。





時速六十キロぐらいは出てたよね、アレ。



うん、群れに





ドッカン。