普通な恋がしたかった!!!

「あぁ、ちゃんと正当防衛でやったから大丈夫!気絶してるだけ☆」



気絶してる『だけ』、か(-.-;)



まぁ、助けてもらったし…。

信じるしかないか。




「えっと、凜ちゃんだったよね。


俺は結城 日向(ユウキ ヒュウガ)!よろしくーー♪♪」



チャラ男は、憎たらしいほど美しい笑顔を見せた。


やっぱ、チャラくてもイケメンはイケメンだな。



「うん、よろしく!

…あと、ありがとうございました!」


頭を下げたあたしに、結城日向は優しく笑った。



「いいっていいって、かしこまんないで!
俺、ほら見ての通り軽いから!」



自分で言うんだ…。



「…って、うわ、やべ!!ごめん凜ちゃん、俺用事あるから帰らないと!」 



腕時計を見た結城日向が、焦ったように頭をかいた。



「あ、はい!それじゃ!」



「でも、このままじゃまた凜ちゃん危ないよな!?」



「や、大丈夫!明るい道に出るから!」



こんな事になったら、もう近道もクソもないし!