普通な恋がしたかった!!!

「意外とイケた♪」



日向が、ちょんまげしていた前髪をほどきながら言う。


男なのにちょんまげがよく似合うこと似合うこと。



「なぁ、ちょっと待って日向」


秦野が、日向の肩を掴んだ。


「ん??」


「…その原稿用紙、出してみ」


「え?なんでっ??」



…まさか、日向…。




明らかに切れ気味な秦野と、とぼける日向。


仕方なく、原稿用紙を並べ始める日向。