普通な恋がしたかった!!!

「やっと終わった…」



え、えぇ!?



あたしの横に座っていた秦野が、溜め息混じりに言った。


まぁ、ずっと真剣に机に、向かってたし…。


秦野の揃える原稿用紙には、綺麗な字がビッシリ。


 
実はコイツ、猫かぶりじゃなくてマジの優等生なんじゃ…??


「まじかよ蒼空!!俺のこと見捨てんのかよ!!」


秦野にすがる空木。



「…自分で書きなよね」



空木をジロッと見る秦野。



「俺もおーわったーぁ☆☆」


秦野の横にいた日向が、ガタッと立ち上がった。



嘘…。


あたし、チャラ男に負けたの??



確かに、出会った時あたしの「凜」って漢字すぐ分かってたし…。


実はコイツも、隠れ優等生!?