普通な恋がしたかった!!!

「ギャアアアアア!なんだ今のー!?」



「あの子が突っ込んだの!?」



「先生、動いて先生ーー!!!」



大パニックになった校庭を見て、「あれ?と」明梨が頬をかいた。



あ、あ、明梨ー!!



てか、イケメンまでぶっ飛ばしたんじゃない!?


イケメンを探して辺りを見回していると。




「………いってぇ……」



??

声?



「うわ、なに、重ッ……」



あたしは、不機嫌な声のする、



『下』を見た。


……………。



……いけ、めん???




「……俺様から退け、デブ」



「すすすすみません!?」



あたしは飛び退くと、頭を下げた。



イケメンが、あたしの下敷きにィィ!?



どーしよ、作戦とぜんっぜん違うし!



逆にあたしが治療代請求されるじゃん!


立ち上がったイケメンは、自分の栗毛色の髪をガシガシかいた。