初恋のアカリとソウ

まさかあのヒトダカリって……
嫌な予感は的中したようだ。

どうやらあの男はソウらしい。
あたしは人が集まるトコなんて行きたくない!!

「もう、帰るしっ!!」

小さく呟いて、さっきの来た道を戻ろうとした時。

「アレ?アカリじゃん!!」

げっ…。 見つかってしまった……
さっきの人だかりが…つまり元気そうな女子高生たちが、あたしを睨んでいた!

「えー。彼女連れ~? それに全然可愛くない。
アタシの方が絶対可愛いんですけどぉ〜!」

ほらね……
あたしなんて、素直じゃないし可愛くない女ですよ!!
無言で走り出そうとした時に腕を掴まれた…
振り返ってみるとやはりアイツがいた。

「 離してよ!」

だがあいつはあたしの腕を掴んだまま歩き出す。

「何処行くの!?」

ようやく止まったと思ったら…
さっきの女子高生がいるところに来ていた。

女子高生たちは…は?なに?とでも、言いたげな顔で睨んでくる。

ソウがやっと口を開いた。
「お前らなあ…。うるさいからずっと黙っていたのにさ……」

ソウは睨み返しながら続ける。いつもとは一転して怖かった。

「今すぐアカリに謝ってくんない?」
「分かったよ…。悪かったって。
それにアタシらもう帰るしぃーー」

そう言って、彼女たちはどこかに去っていった