「はあっ、はあっ、はあっ。」 走り続けて30分以上。 さっき、車のウィンドウから 飛び出した時の着地をミスって、 足を挫いたところが ズキズキ痛んで上手く走れない。 ーこのままじゃ、 確実に間に合わないっ!! 今からタクシーを呼んでも、 間に合うかな。 でも、待っている間も時間は 刻々と過ぎていくわけで。 時間が過ぎることに 段々苛立ちを覚えてきた。 どうしようっ!!! 泣きそうになった、その時だった。 「えっ?」 聞きなれた声がして振り返った。