ー結局。
李斗を待たせることなんてできず。



そのままカバンを持って、
外へと出た。



「………………。」




「お、おはよ。」



絶句なんですけど、李斗サン…。



「………何かあった?」



「何にもないです。」



「………じゃぁ、今日のソレは何?」



「…爽にやられました。」



「………へー、ふーん。」



何だか、李斗に見られてるのは、
見られてるんだけど。



ー李斗、呆れてる気がする。



「…か、かわいく、ない?」



おもいっきり、訊いてしまった。



「………別に。
……………学校に行く格好ではないよな。」



そーですよね、わかってますよ。
カワイイわけないですよね。



「…や、やっぱり、
落としてくる!!!」



「…別に、いーけど、俺、先行くぞ。
このままだと遅刻するし。」



「え!?
もう、そんな時間!??」



ー慌てて時計を確認すると、
メイク落としてたら、
確実遅刻確定の時間になっていた。