「わっ!わっ!わっ!
り、李斗っ!!」



「ふふっ、何?」



耳元で笑う李斗の声!!
ヤバイよおおお!!!
崩壊するよおおお!!!



「マグボトル!!
ありがとう!!!」



「はいはい、どういたしまして。」



「ずっと、大事にする!!!
一生!!!」



「んな、大袈裟な…。」



「本当にこのマグボトル
可愛いな、いいなって
思ってたんだ…。
あ、いつ買いに行ったの?
ずっと一緒にいたのに…。」



「さあ?いつでしょうね。」



「えーっ、教えてよー
気になるー!!」


「朔もいつ買ったか
わからないなんて、
まだまだだな。」



「そんなー!!
教えてよ!ケチーっ!!」



「ケチで結構。
自分で考えれば?」



「そんなー。」



ーなーんて、
会話をしてたんだけど。



私が本当に聞きたかったのは。



「ねえ、李斗?」



「ん?」



「李斗は、買ったの?
マグボトル………。」



ーこのことだ。