その判断は…正しかった。
うとうとと眠りにおちて。込み上げてくる…不快感に、目を覚ました…午後4時。
そこからが、本当の…
苦しみの始まりだったから。
食べたものは、全て…吐き出して。
それでも、胃のムカつきは…おさまらない。
トイレに立つにも、ふらついて力が入らず…
さっきまで平気で笑っていられたことが、まるで…夢ん中のような。それとも、こっちが…夢なのか。
現実の分別も付かずに…
ただ、ひたすら……嘔吐を繰り返した。
母さんは、黙って背中をさすり…
ノアは、話し掛けて来るのを…辞めた。
面会時間のギリギリまで母さんは寄り添うようにして…
俺から離れることはなかったけど。
「大丈夫、少し…慣れてきたし。」
帰りづらくならないように、必死で笑顔を作って…送り出した。