疎遠になりながらも時は過ぎ、ノーラはときめく学園生活を……
クレアはただ身を縮めて劣等感に耐える学園生活を送っていた。
しかしこれは“もとの生活”に戻っただけである。
ところが、卒業のせまったある放課後、ふいにクレアはノーラの前に現れこう言った。
「ノーラ、うまく行ってるのね。少し妬いちゃうけど、アナタなら自分の事のように嬉しかったわ」
ノーラにとっては転機。
「クレア、ごめんなさい……。なかなか言い出せなくて、私……」
「いいのよ。水くさいのね、アナタったら。彼の事よりこれからも友達でいて欲しいのよ」
「私達はずっと友達よ、クレア」
罪悪感が消える瞬間であった。


