彼の生涯の悩みはその“欲求”であった。 『破壊欲』 他の者が様々な欲求に目覚めると同様に、彼は幼い頃から“物を壊さずにはいられない”性を身に備えていた。 壊れていく様を見ると、えもいわれぬ快感が込み上げてくるのがわかる。 彼が初めて射精をしたのは、小学校に上がったばかりの頃。 たまたま居合わせた交差点で、とある事故を目撃した時の事だ。