スティッチが最初に何故ノーラを誘ったのかはノーラ自身にもわからなかったものの、winner(勝者)の感覚はそれすら悩みにはしなかった。

クレアには悪いと思いながら……、それでいて「自分は見ているだけで十分」と言ったクレアの言葉に自らを正当化させて……

こうして勝ちを得て行くのが、常に世の中の摂理だと云う事を感覚に備えていた。

そしてノーラは、勝者の感覚と正当化と云う武器を携え、スティッチにのめり込んで行くのであった。