「クレア、アナタは何故他の友達を作ろうと思わないの?」

クレアにとっては愚問であったが、そんな愚問を真顔で質問する無垢な雰囲気もノーラの魅力なのだと理解した。

「私の事なんて誰も相手にしてくれないもの……」

「それはクレアの本当の姿を見ようとしないからだわ。アナタも悪いわよ、クレア。いつもお人好しすぎるだけなんだもの」

クレアはノーラの言葉が嬉しかった。
内面を見てくれる人間も中には居るのだと……