外見と内面の意味を誰よりよく理解していたクレアにとって、“好青年”の定義はそこいらの娘の抱くそれとは違った。 実直にそう感じるオーラをスティッチは備えていた。 今までのクレアなら、ただその感情を内に秘めたまま、ただそれだけの出来事でしかない。 しかしその時のクレアには、その感情を口にする“友達”が居たのである。