車中の会話には続きがあった。 会話を進めていた黒男は、突然思い出したように話題を変えた。 「ところで……、車の中に居てまでずっとその丁寧な口調で話し続けるつもりかい?やりにくいんだけどな……」 そう言いながら、手元にある資料を数枚捲った。 資料の表紙には、 『人類滅亡へ ─J.LAND Project─』 そう記されていた。