常夏のハワイ。 幼い頃から破壊の匂いを感じさせた、あの季節はそこにはない。 蒸せかえるような熱気の中、それでも向かう先は凍てつく“冬”のイメージに似ていた。 それ以上の無駄な思考を働かせる必要はもうなかった。 うっすらと開いた眼で、絶えず壊れ行く生物を眺めながら…… ……いずれ考える事を止めた。 いつ目を閉じたのかは、勿論自分ではわからなかった。 Oneself was destroyed at……… (そして最後に自身自身を破壊した) THE END.