JUNK LAND【→】


歴史が残す凄惨な姿。
この一例で死に至った者は、勿論“罪人”等ではない。


黒男にとっては“行為”そのものが悪であり現実でしか無かった。

反面、悪の排除の為にどす黒い歴史を人口的に作り出す事への“躊躇”と“罪悪感”は彼には皆無であった。

立ち位置と論理さえ高く積み上げれば、一人よがりな欲求や持論でさえ正論。
そう考えて書いた作文は齢十三にして確立されていたのだ。

歴史が教えてくれる物……
黒男はそれを自己解釈により処理していた。

彼の頭脳と勝ち取って行くポジションは、悪の排除の為の治外法権を生み出し、

それは残忍であればある程完成する。
それが黒男の“正義のEgoism(エゴイズム)”である。