例えようのない叫びと悪臭の消えない部屋の中、鬱々としながら次々と現れる受刑者を待つ。
真崎本人の身体の処理をしたのは他でもない、黒男であった。
以来その役割を強制的に与えられ、何本もの“男根”を断ち切ってきたのだ。
理性の多くが残る頃、一度真崎はモニタールームへ連れられた。
そこで垣間見た、自分が送り出した者達の地獄絵図は脳に深く刻まれた。
現実を虚像のように感じ真実すら掻き消された男は、この【JUNK LAND】において虚像のような幻覚のような、真実味のまるでない空間で、
嘘のような“現実”を受け入れざるをえない皮肉に人生を拘束された。
そんな日常に浸かり……
人としての“正常”を無くしていった。


